注文住宅を建てる際に起こりがちなトラブルを事前に知っておこう！

注文住宅でのトラブルを避けるには、起こるであろうことを事前に知っておくことが大切です。理由は知っておくことで、あらかじめ対処することができます。また、その対処方法さえ分かってしまえば、必要以上にトラブルを恐れる心配もありません。それでは、注文住宅でありがちなトラブルについて見ていきましょう。

注文住宅を建てる際に起こりがちなトラブル

住宅業界はクレーム業界といわれるほど、トラブルはついて回るものです。以下は注文住宅で起こりがちなトラブルの例ですが、気持ちよく住み続けるためには、なるべく避けたいものばかりです。

施工ミスや設備の不具合

「引き渡し前に行われる内覧会では気づかなかったけれど、暮らすにつれて気になる箇所が出てきた…」というのは、注文住宅でよく耳にするトラブルです。ドアの建付けが悪いなどの明らかな施工ミスや、給湯器が保証期間内に不調になったなどの設備の不具合があります。

しかし、手直しや修理に時間がかかってしまい面倒なものの、施工会社に直してもらえます。一方で、やっかいなのが壁紙や床のキズです。内覧会のときに気がつかなければ、責任が施工会社側にあることを証明するのは困難で、トラブルに発展しかねないのです。

引き渡し日に間に合わない

約束の引き渡し日に間に合わなくなるというのも、注文住宅でありがちなトラブルです。とくに困るのは天災などが原因で、資材の供給がストップしてしまうケースです。近年ではコロナ禍が原因となり、大規模な資材不足となりました。

工期が延びることを伝えられたのが、引き渡し予定日の1か月ほど前ならば、それほど大きな問題にはなりません。しかし、直前での工期延長となった場合、引越しの予定も組み直さなければならないなど、大きな問題に発展しかねません。

現金の用意が不足した

ローンを組んだからといって、注文住宅の支払いが完了するわけではありません。税金や手付金、着手金などローンを組めない支払いも、いろいろ発生してしまうのです。引越し費用や家具の購入を予定に組み込んでおらず、思わぬ出費になったということもあるでしょう。

注文住宅のトラブルを防ぐためには？

上記のトラブルのほとんどは、以下の点に注意するだけで避けることができます。いずれもそれほど難しくはないため、注文住宅を計画している段階から意識しておきましょう。

内覧会は単なるイベントではない

引き渡し前に、適当な気持ちで行うべきではないのが内覧会です。内覧会後はクレームを付けられない箇所があることを頭において、しっかりとチェックすべきでしょう。また近年では一般的になりつつあるのが、第三者の住宅診断士による立ち会いです。

キズなど誰でもチェックできるものでなく、雨漏りや水漏れ、フローリングの浮きなど、プロにしか気づくことができない施工不良をチェックしてくれます。コストはかかりますが、安心して住み続けるために住宅診断の依頼も検討してみましょう。

担当者とのコミュニケーションを密にする

不安に感じることがあったときに相談することができ、またトラブルがおこった際にすぐ報告ができるのが、施主さんと担当者との望ましい関係です。よい関係を築けていたならば、工期遅れなども早めに報告を受けることができ、余裕を持って対処できたかもしれません。

住宅メーカーや工務店選びはデザインや構造も大切ですが、同じく重視したいのが担当者との相性になります。一生に一度の買い物ですから、何でも話し合える担当者に依頼したいものです。

現金は充分に用意しておく

注文住宅を建てるには、建物・土地の費用に加えてそれらの20〜30%の諸費用がかかり、多くは現金払いが必要です。どれくらいの現金がいつまでに必要になるのか、資金計画の段階ではっきりさせておきましょう。

住宅ローンのなかには、建物・土地の代金に加えて、諸費用や引越し費用なども組み込めるものもあるため、早い時期にわかっていれば、いざとなって慌てることもありません。

実際にトラブルが起きてしまった際の対処方法

住宅メーカーや工務店とのトラブルを回避できなかった場合、泣き寝入りするのではなく、適切な対応が必要になります。

瑕疵（かし）担保責任保険に頼る

雨漏りなどの施工不良には、住宅メーカーや工務店が必ず加入しなければならない瑕疵担保責任保険に頼りましょう。新築から10年以内に、雨漏りや基礎的な構造部分の不具合が起こった場合に、工務店側は無償で修復する義務を負っています。

公的な相談窓口を頼る

代表的なものは、国土交通大臣指定の相談窓口「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」です。対応してくれるのは、一級建築士などの専門家になります。相談内容によっては、法律などの専門家を紹介してもらえたり、紛争処理も行ってもらえたりする非常に心強い窓口です。担当職員と顔を合わせて相談したいなら「釧路市消費生活センター」がおすすめです。

注文住宅でのトラブルの多くは、信頼できるメーカーや工務店選びで避けられます。信頼関係が築けていたならば、起こってしまったトラブルも気持ちよく対処してもらえることでしょう。注文住宅の成功は、工務店や担当者との出会いにかかっています。この記事を参考にして、ピッタリのメーカーや工務店を見つけてください。

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