創造性と集中力を育む理想の空間!注文住宅に書斎を設けるメリットとは?

公開日:2023/07/15

注文住宅で、書斎に憧れて採用したいと考えている方も多いのではないでしょうか。書斎とは、本を読んだりパソコンで作業したりする部屋で、作業する以外にも1人で心を落ち着けるプライベートスペースとしても使用できます。今回は、書斎のある間取りをつくるメリットとデメリット、書斎をつくる際に意識するポイントを解説します。

注文住宅に書斎を設けるメリット

注文住宅に書斎を設けるメリットは、自分だけのプライベート空間が確保できることです。仕事で事務作業をするときや趣味に集中したいときなど、自分だけの空間なので集中しやすくなります。

また、共有スペースで作業する場合、作業の前後で準備・片付けの時間と手間がかかりますが、書斎なら作業途中のまま放置しても問題なく、合間の時間を有効に活用できます。

個室の書斎であれば、書斎に入ることにより、気持ちの切り替えもしやすくなり、メリハリのある生活が送りやすいでしょう。そして、長時間書斎を使用する方やテレワークをする方には、子どもの声など周りの音が入らない方が仕事に集中できるので、個室タイプの書斎を検討しましょう。

個室とは反対に、オープンタイプの書斎の場合は、家事の合間や子育てをしながら作業ができるため、家族とコミュニケーションも程よくとれるのが魅力です。また、オープンタイプの書斎なら、大きなスペースが必要ないため、1畳程度のスペースから作れます。

部屋の一角にデスクと、椅子さえおけば書斎になり、仕切りがないため圧迫感もありません。また、収納家具やパーテーションの仕切りを使えば、半個室の状態にもできます。

さらに、扉を設けていないものの、壁などで一部仕切っているセミクローズドタイプの書斎は、個室ほど完全に閉ざされておらず、程よく家族の気配を感じられるため、仕事より趣味のスペースに向いているといえるでしょう。

書斎には個室タイプ、オープンタイプ、セミクローズドタイプそれぞれのメリットがあるため、どのように生活するのかイメージして、書斎の設置を考えましょう。

注文住宅に書斎を設けるデメリット

先ほど書斎を設けるメリットを紹介しましたが、デメリットもあります。デメリットの1つ目は、目的がないのになんとなく採用した場合、使わなくなって無駄なスペースになる可能性があることです。

とくに、リビングから書斎が遠い位置にある場合や、2階の奥の方に移動しないとたどりつけないなど、生活動線が悪い場合は物置部屋になる可能性が高くなるでしょう。

2つ目は、間取りの中で書斎の位置を決めるのがむずかしいことです。レイアウトがよくなかったり、広すぎても狭すぎたりしても使いにくくなるため、動線と目的を明確にすることで、使い勝手のよい書斎を作る必要があります。

3つ目は、居心地がよすぎて、書斎に長時間引きこもってしまい、家族全員で過ごす時間や、家事を手伝う時間などコミュニケーションが不足する可能性があることです。書斎の滞在時間など、使い方を話し合う機会を作るようにしましょう。

書斎をつくる際に意識するべきポイント

書斎のメリットデメリットを理解したうえで、書斎をつくる際のポイントを紹介します。

まずは、書斎をつくるにあたって、目的を明確にしましょう。書斎でどのような作業をするのか、どのくらいの広さが適切なのかを用途にあわせて考えることが大切です。また、家族で書斎を利用する場合は、それぞれのエリアを決めて各々の専用の収納スペースを設けるなど、持ち物が紛失しないための工夫が必要です。

そして、収納する物が増える可能性もあるため、収納棚などの設置ができるスペースも考えておくとよいでしょう。また、夫婦それぞれのプライベート空間がほしいのであれば、集中して仕事や趣味に取り組めるように2つの書斎を作るのも選択肢の一つです。

つぎに、音の対策にも意識して間取りを考えてみましょう。トイレの位置と書斎が近い場合は、人の足音や水を流す音が気になる可能性もあります。リビングから近すぎると、話し声やテレビの声が気になり、リビングで仕事をしているのと変わらない感覚になるため、集中できるように音対策を検討しましょう。

さらに、窓の位置や室内の陽の入る方角、室内の温度も大切になります。長時間使用する個室タイプの書斎には、計画段階からエアコンなど空調設備の導入も検討しましょう。夏は暑く、冬が寒い書斎では使いにくくなってしまいます。

そして、インターネット環境も重要なポイントです。光回線を引いたものの、Wi-Fiルーターから書斎が遠くて電波が弱くなる場合や、壁や障害物などで電波が届かない可能性もあります。有線LANを設置することで、通信速度も速く、安定した環境になるため、オンライン会議の参加時などには途中途切れることなく、安心です。

そのほか、パソコンを使う場合は、コンセントの位置や数、配線の整理についても設計段階から考えておくのがおすすめです。

まとめ

注文住宅を計画していて書斎に憧れるものの、採用しようか迷われている方も多いのではないでしょうか。書斎を誰がどのように使うのか、個室タイプ、オープンタイプなどどのようなタイプが自分たちの生活スタイルにあうのかなど考えて採用しないと、利便性が悪く使用しなくなってしまう可能性があります。

新築で書斎を検討する場合は、なんとなく書斎がほしい、とイメージだけで採用するのではなく、書斎で行うことや目的を明確にし、メリット、デメリット考慮したうえで設けるようにしましょう。

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