注文住宅を建てる際にかかる費用を安く抑えるテクニックとは？

注文住宅という言葉を聞くと、すごくお金がかかってしまう印象はありませんか？実際にすべてにこだわってしまうと高額になってしまう場合もあります。ただ、せっかくの注文住宅だからこだわることを諦めたくないはずです。そんな方のために今回は注文住宅の費用を抑えるテクニックについて解説します。

注文住宅を建てる際にかかる費用の内訳

はじめにお伝えしたように注文住宅は、こだわればこだわるほど金額が高くなっていくものです。つまり金額の上限はないようなもので、なにも知らずに計画をしてしまうことがもっとも危険といえます。まずは注文住宅の4つの内訳を知ることから始めましょう。

建物費用

言葉の通り、建物にかかる費用を指します。ここでは2階建てなのか平屋なのか、大きいのか小さいのかという形状や坪数が金額に大きく関係してきます。

住宅を検討していく中で坪単価という言葉を聞く機会が必ずあると思います。坪単価はこの項目に関係してきます。この建物の大きさの中に、設備やオプションなどの別途注文した金額も含まれることが多いので気を付けましょう。

建物外にかかる費用

この項目は主に庭の工事や地盤を補強する工事などの、建物の外側にかかる費用を指します。建物ほど金額は高くはなりませんが、仮に地盤がとても弱い場所に住宅を建築する場合は安全基準を満たす耐久まで地盤を強化しなければいけません。

つまり、建てる場所を間違うと高額になってしまう可能性があるのです。土地を選ぶ時には注意が必要です。

そのほか諸費用

この項目は主に住宅を建築する際にかかる手続き費用が含まれます。司法書士や家屋調査士に登記を行ってもらう費用やそのほかの仲介手数料などもこの項目に含まれます。

土地費用

土地を所有している方や建て替えの方は不要な費用ですが、土地から購入しなければいけない方には重要な項目です。理由は、土地の選び方で建物や建物外にかかる費用が大きく変わってくるからです。

とくに都市部に建築を考えている方は建物よりも土地の方が高額になるケースが多く、総額が予算を大きく超えてしまうこともあります。反対に都市部から離れれば土地は安く購入できる可能性は高いですが、建物外にかかる金額が高くなる傾向があるので気を付けなければいけません。

注文住宅を建てる際にかかる費用を安く抑えるテクニック

ここまで大きく4つの内訳について解説しましたが、各項目で安く抑えるテクニックを紹介します。

建物代を抑える

ご説明した通り建物は大きさが非常に金額に関係してきます。つまり、小さくすれば建物の金額を抑えることは可能なのです。もう少し詳しくご説明すると、各社にある坪単価は1坪あたりの金額になるので、住宅の大きさを1坪減らせば各社の坪単価分は削減が可能なのです。ほかにも平屋を検討している方は2階建に計画を変更するだけでも金額を抑えることができます。

ポイントは基礎の広さ、つまりコンクリートの量です。平屋は1階部分にすべての部屋が配置されるので土台となる基礎が広くなります。コンクリートの量も比例して多く使用されます。しかし2階建の場合は、住宅の機能が1階と2階に分散されるので基礎を必要とする1階の面積は少なくなり、コンクリートを使用する量も抑えることができます。

建物を少し小さくする、計画を見直すだけでも何十万と金額を抑えることができます。

建物外を抑える

建物外にかかる費用を抑えるために必要なことは、条件のよい土地を選ぶことにあります。先ほどご説明した地盤の補強についても、田んぼだった場所に建てるのか、山の上に建てるのかでは大きく補強かかる金額は変わります。

水道管や下水管が購入した土地の中にあるのか、目の前の道路までしかない場合でも引き込む金額は変わります。土地を購入する前に条件を確認することが非常に大事になります。

諸費用を抑える

手続き費用が多いこの項目では、すでに規格で決まっている金額も存在します。抑えるためには可能な限り手数料の少ない銀行を選ぶことや知り合いの司法書士に手続きを依頼するなど、ご自身が動ける範囲で調べて手続きを依頼していくことがもっともよい方法です。

営業のいう通りにしていても金額を抑えることはできないでしょう。面倒くさがらず、調べることが大切です。

土地代を抑える

一番よい方法は安くてよい土地を見つけることですが、なかなかそんな土地が見つかるはずもありません。金額を抑えるためにもっとも確実なのは土地の所有者、つまり売主から買うことにあります。

土地の販売には、売主が直接販売している土地と不動産会社などの仲介業者が販売している土地があります。不動産会社が仲介業者として販売している土地は土地を購入する時に仲介手数料を不動産会社に支払わなければなりません。その仲介手数料を省くために売主が販売している土地を購入する必要があるのです。

注文住宅の建築コストを下げる際の注意点

それぞれの項目でコストを下げる方法をお伝えしましたがもちろん注意点もあります。とくに建物と土地に関してはとくに注意が必要です。

建物の注意点

建物は面積を減らすことで金額は抑えられます。しかし、小さくしてしまうと住み心地はもちろんですがコストも上がってしますケースがあります。理由は小さい建物が材料を集め加工することに手間がかかってしまうからです。

金額を抑えるために面積を減らすことは簡単なことのように感じますが弊害もあるので注意が必要です。

土地の注意

コストを下げるために安い土地を購入する際に大事なことはしっかり確認をすることにあります。とくにライフラインに関しては要確認です。安く販売がされている土地の多くは何かが足りていないケースがあります。

たとえば水道管を隣の道路から引き込まないといけない土地、建築可能な場所が制限されている土地、登記上の土地の名前が田んぼで販売されている土地などさまざまな問題が隠されていることがあります。

問題を解決するためには費用と時間が必要な場合もあります。先ほどお伝えした仲介手数料以上の費用が必要になる可能性も。購入する時には金額と土地の条件を比較して購入するようにしましょう。

まとめ

今回は注文住宅のコストを抑えることについて解説しました。こだわりをすべて叶えることが注文住宅にとっては一番の理想です。しかし叶えたことで生活が苦しくなる方もいます。そうならないように計画の段階からコストと向き合って、抑える方法を活用して建てた後も「建てて良かった」と思える計画にしていきましょう。

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