注文住宅にスキップフロアを取り入れるメリット・デメリットとは?
夢のマイホームを手に入れるため、注文住宅を検討している方も、いるのではないでしょうか。家の構造のひとつとして人気のある、スキップフロアをご存知ですか?この記事では、注文住宅を検討している方に向けて、スキップフロアの特徴、導入することによる、メリット・デメリットをご紹介します。
スキップフロアとは?
まずは、スキップフロアとは、どんなものなのかを紹介します。ステップフロアと呼ばれることもあり、日本語だと、小上がりといわれます。その名のとおり、ひとつの階に、短い階段でつなげられた空間を、複数設計する構造のことです。
一般的な家では、1階、2階と分けられます。スキップフロアを取り入れた家では、高さを有効活用し、中2階や中3階といった空間を作り出します。高さを変えてフロアを作り出すことで、床面積を広くできます。狭めの土地に家を建てる場合に、活用されることが多く、空間を無駄にしない家ができます。また、空間を広く使うため、仕切りとなる壁なども少なくし、開放感のある家を目指します。そのため、好きな場所に居ながらも、家族でのコミュニケーションが取りやすいのが特徴です。
注文住宅にスキップフロアを取り入れるメリット
次に、スキップフロアを取り入れた家には、どんなメリットがあるのかを紹介します。上記で説明したことを詳しく解説しつつ、ほかのメリットも見ていきましょう。
空間を広く使い床面積を大きくできる
1つ目は、空間を無駄なく使うことで、床面積を広くできることです。もともと土地の広い家なら、リビングひとつを大きくすることもできます。大空間のリビングも魅力的ではありますが、テレビを見たり、ゲームをしたり、読書をしたかったりと、やりたいことはそれぞれあるでしょう。
ひとつのフロアだと、なかなか集中できないかもしれません。かといって、部屋にひとりひとり閉じこもってしまうのは、少し寂しく感じる方もいるのではないでしょうか。スキップフロアがある家だと、空間としてはひとつの場所に居ながらも、それぞれの作業ができるスペースを作ることができます。
収納スペースを増やすことができる
こちらも、空間を有効に使う、スキップフロアを作ることで生まれるメリットです。テレビなどで、小上がりになったフロアと、低い床部分との隙間を収納にしているのを、見たことある方もいるのではないでしょうか。普通だと、デッドスペースになる空間も、無駄なく活用できるのが、メリットのひとつです。
オシャレで秘密基地のような雰囲気
快適な家を求めるとともに、おしゃれな家にできたら嬉しいですよね。注目はされつつも、実際にスキップフロアのある家は、まだ多くはありません。家によって、スキップフロアの構造も変わるので、個性を出すことができます。また、小さなお子さんにとって、家族と少しだけ離れた空間で過ごせるのは、秘密基地にいるようでワクワクすることでしょう。親御さんの目線からも、完全に見えないのは不安ですが、お子さんの姿が視界に入り、声も届く位置なら安心できます。
注文住宅にスキップフロアを取り入れるデメリット
個性的でおしゃれな空間でありつつ、実用性もあるスキップフロアですが、欠点もあります。後悔しない家づくりのためにも、しっかり確認しておきましょう。
設計が難しくコストもかかる
スキップフロアの個性的な構造はメリットなのですが、同時にデメリットにもなってしまいます。空間を有効的に使うために、高低差を利用してスペースを作るので、設計も複雑になるうえ、それを施工する技術も必要です。床面積が広くなる分、構造部分の材質にもこだわります。そのため、一般的な家よりも、建築コストがかかります。また、固定資産税が、一般的な家より高くなる可能性が大きいです。これは、床面積が増えることにより、家の資産価値が上がるためです。
段差が多くバリアフリーではない
段差によって作られるスペースが、魅力のスキップフロアですが、バリアフリーの観点から見ると、デメリットになります。数段ではありますが、高低差があるので、小さなお子さんや高齢者のことを考えると不安要素です。それでも作りたい場合は、家族それぞれの生活動線をイメージして、不安がある方も、動きやすい間取りにすることが理想です。
スキップフロアを取り入れる際の注意点
最後に、スキップフロアを取り入れて、後悔しないための注意点を、3つ紹介します。
1つ目は、断熱性の高い家にすることです。スキップフロアを取り入れた家は、仕切りが少なく、広い空間の作りになります。そのため、空調設備が効きにくい可能性があります。断熱性を高めることで、外気温の影響を受けにくくし、効率よく空調設備を使用できるようにする必要があります。
2つ目は、日当たりと風通しがいい設計にすることです。空間がつながっている構造なので、窓の位置を計算して設置することで、日当たりと風通しのいい家を作ることができます。
3つ目は、スキップフロアの建築実績のある業者に、依頼することです。先に紹介したように、スキップフロアの設計は複雑で、建築には技術が必要です。細かいところにも気を配った家を建てるために、経験のある業者にお願いすることをおすすめします。
まとめ
いかがだったでしょうか。この記事では、スキップフロアを取り入れた、注文住宅を検討している方に向けて、メリット・デメリットなどをご紹介しました。スキップフロアは、とても魅力的な構造でメリットも多いですが、同時に、メリットが欠点になることもあります。ご家族の生活スタイルに合うかをよく検討して、取り入れてください。また、プロの業者の話を直接聞くことで、考えもまとまるかもしれません。マイホームを建てることは、人生で一度あるかないかのイベントです。ご家族全員が、快適に安心して暮らせる家を手に入れてください。